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シルバーハイツ札幌 羊ヶ丘だより

羊ヶ丘だより第96号 2021年1月29日発行

入居者様の作品展 1・2番館 フロント 高倉 美知子
 毎年、文化の日に恒例となっている「入居者様作品展示会」を十一月一日(日)から五日間、1番館ロビーで開催いたしました。
 細い筆で丁寧に美しく描かれた植物の水彩画、一針一針可愛らしく縫いあげたパッチワークの大作、暖かそうな手編みの靴下や手袋、細やかな鎌倉彫、素敵な言葉が添えられた絵手紙、たくさんの俳句を詠まれた俳句集、やさしい色合いのちぎり絵、書等、入居者様の心のこもった素敵な作品が並べられました。
 コロナ禍の中で、生活スタイルが以前とは変わってきている中、館内で楽しめる展示会として晩秋の季節に、入居者様や職員の心が温まる作品展となりました。


可愛らしいパッチワークの大作


暖かそうな手編みの靴下と手袋

日曜日の制作活動 1・2番館 ヘルパー 石橋 朝子


笑顔で楽しい時間を過ごす入居者様と職員

 毎週日曜日にデイルームで午前と午後に分け、少人数で「制作活動の時間」として塗り絵や季節の花を描いたり、折り紙などを楽しんでいます。
 先日は、中庭の木になっていた収穫後の「花梨」の実を描きました。
 描きながら、「花梨は喉にいいんですよ」「花梨酒もありますね」など、入居者様と職員の会話も広がり、和やかな雰囲気の中で楽しい時間を過ごしています。

丁寧に塗られた花々の塗り絵
二〇二〇年想い出のクリスマス 1・2番館 ケアマネジャー 川村 美奈子
 毎年恒例のクリスマス夕食会ですが、コロナ禍でもクリスマスの雰囲気を楽しんでいただけるように、今年は趣きを変えての開催となりました。
 一階レストランでクリスマスディナーを召し上がっていただいた後は、密を避けるため、「デザート会場」の1番館ロビーに移動し、庭のイルミネーションを眺めながら、ケーキの数々が乗ったデザートプレートと、コーヒーや紅茶を召し上がって頂きました。
 会場の入り口に並んだ小さなサンタクロースの飾り物を笑顔でご覧になったり、いつもと違う雰囲気の中で「とても想い出になったよ」「来年は、いいことがありそう」と、喜びや感謝の声をたくさん頂きました。


粉雪舞う素敵な甘いデザート


サンタのエプロンで会場を盛り上げる職員

間違い探しを楽しまれる入居者様 1・2番館 ケアマネジャー 本間 まなぶ


仲睦まじく間違い探しをする入居者様

 1番館一階の掲示板に、季節や行事に合わせた『間違い探し』の絵を毎月貼りだしています。
 入居者皆様は、毎月楽しみにしているようで、お一人で真剣に考える方、入居者様同士や、ご夫婦で和気あいあいと見ている方も居て笑い声も聞かれます。
 時には、職員も一緒に間違いを探す光景も見られます。
 十二月は「そりに乗ったサンタクロース」の絵が貼りだされ、館内のクリスマスの飾り付けと共に、季節を感じながら楽しんでいらっしゃいました。
 今後も、脳トレの一環として『間違い探し』を楽しんで頂ければと思います。
作品づくり 3番館 ヘルパー 小野 倫太郎
 毎年、文化の日(十一月三日)から開催している入居者作品展に合わせ、入居者皆様と共に「落葉」を使った作品づくりを行いました。
 大きな模造紙に落葉を貼って一枚の絵にしたり、ラミネートで加工して「しおり」にしました。
 参加された多くの入居者様に季節を感じながら楽しんで頂けたようです。
 今後も様々なレクリエーションを企画、実施していきます。

入居者様と一緒に作成した大作です
映画鑑賞会 3番館 生活相談員 長谷川 友美
 十二月一日(火)は『映画の日』という事で、3番館では、映画鑑賞会を開催しました。
 大きいスクリーンでの上映会という事で、入居者皆様は期待していたようです。
 上映は若かりし頃に映画館で観た西部劇、あの名子役、そして「シェーン、カムバック!」でお馴染みの『シェーン』です。
 しっかり手指消毒とマスクで感染予防し、換気と休憩をとりながらの鑑賞となりましたが、皆様はスクリーンに釘付けになっていらっしゃいました。
 最後まで目が離せない西部劇で、終了時には「大満足でした」とたくさんの拍手となりました。また、「この映画は十八歳の時に映画館で観たの、懐かしいわ」と、仰っていた入居者様もおり、嬉しそうな笑顔を見ることができました。
 記念に、職員持参のテンガロンハットを皆様でかぶって写真撮影。「ガンを抜くかい?」とポーズする入居者様もいらっしゃり、皆様に大変満足いただく事が出来ました。


映画館のような雰囲気


テンガロンハットをかぶり記念撮影
(撮影時のみマスクをはずしています)

認知症を学ぶ 3番館 ヘルパー 小嶋 貴光
 今年度は新型コロナウイルスの影響により外部研修及び外部講師を迎えての研修を行う事が出来ませんでした。そのため「動画視聴研修」という形で、十月七日(水)より一週間、3番館職員を対象とし、認知症介護に関する研修を行いました。
 研修の結果、「改めて認知症という病気に対しての理解を深め、学ぶことができました」との感想が多く寄せられました。
 職員一同、引き続きではありますが理念である『ゆとりとやすらぎのある「くらし」の実現に努める』ことができるよう尽力いたします。
入居者様の楽しみ 3番館 ヘルパー 栗本 拓子


感染症対策も徹底しています

 入居者様のおしゃれの一つと言えば『美容室』。
 カット、パーマ、カラーと髪型もおしゃれになるとやはり気分も晴れやかになります。
 「髪、切りましたね」「パーマかけました?」と声をかけると自然と笑顔が見られます。
 さて、年末に近づき心も髪型も整え新年を迎えたいところですが、最近では新型コロナウイルス対策のため美容室の来館日数も減っています。
 そんな中で、汗をかきながら次々と多くの入居者様を笑顔にしてくれる美容師の皆様に感謝したいと思います。

仕上がりに入居者様も大満足!
スカイラウンジのひととき 中島公園 ヘルパー 柴田 絵美


見晴らしがよく入居者様がよく立ち寄ります

 シルバーハイツ中島公園には、一般棟の最上階である十四階にスカイラウンジがあります。眺めが素晴らしく、春夏秋冬を感じることができます。
 高層から山々を眺められる為、入居者様からは、「和むわよ」「癒されるよ」などの言葉が聞かれます。
 私自身も色々な方角を眺めていると心がホッコリします。見晴らしが良いので、特に天気が良い日は最高の場所です。
 また、天気が悪い日でもピアノや本、テレビがありますので、ご自身のお部屋以外でゆっくり過ごしたい、気分転換をしたいという入居者様が利用されています。
コーラスサークル 中島公園 副施設長 須賀 尚美


うっとり聴き入ります

 シルバーハイツ中島公園では、春から計画していたコーラスサークルがこの秋いよいよ幕開けいたしました。コロナ禍で色々な制限の中ではありましたが、皆様の期待もあり、安全に配慮してスタートしました。
 講師は、コーラスサークル「マードレマードレ」の一員でもあります吉本美穂先生にお願いし、初回九月は、先生とその娘様のミニコンサートを行いました。
 翌十月からレッスンを開始。一階レストランからは美しい歌声が聞こえ、表情豊かに次々と昔懐かしい曲を歌っている姿を拝見し、とてもうれしく思いました。参加された入居者様の中には、コーラス経験がある方も数名いらして、その美声を披露されていました。
 また、コーラスマスク(マスクとハンカチ、安全ピンで作れる物)の作り方やサークルの進め方など、参加者様からのアドバイスなどもありました。
 札幌市内の新型コロナの感染状況により中止になってしまったこともありますが、月二回の開催を目指していきたいと思っています。
多目的ホールでの健康増進 中島公園 機能訓練指導員 久田 彩生
 介護棟一階の多目的ホールには運動器具があり午前十時から十一時半と、午後十六時から十七時半に利用できます。
 平行棒やエアロバイク、レッグプレス、ウォーキングマシーンがあり入居者様がご自分の身体に合った運動を行っております。運動中に声掛けをすると、「ここを鍛えるにはどんな運動がいいかな?」と意欲的な質問が聞かれます。また別の日には、「この前の運動効くね、続けるよ」、「身体がこんなに動くようになったよ」と熱心に取り組まれている様子が分かります。
 また、テレビも設置されており、早朝から放送されているラジオ体操に取り組まれている入居者様もいらっしゃいます。
 個別リハビリでも、マシーンを使用しながら身体機能維持のため運動を行っておりますが、リハビリ以外でも身体を動かすため自主的に活動されている姿を見て、今後も更に身体機能向上を目指して提案していきたいと思いました。


ゆっくりと歩き出します


足の筋肉の運動です

中島公園の紅葉 中島公園 施設長 鵜入 美津子
 シルバーハイツ中島公園は、近くに地下鉄駅、電車の停留所、コンサートホール、文学館、コンビニ、公園などがあり、便利な立地となっています。
 天候がよく時間があれば近隣への散歩などを楽しめる環境で、特に中島公園は、広い敷地に美しい樹々、池などがあり、気分がリフレッシュされるので、入居者様の散歩コースであったり、ご家族様と一緒にお出かけされたり、機能訓練のリハビリを兼ねた散歩コースにもなっております。
 天気のよい秋に、散歩へ出かけられていた入居者様から「紅葉」をいただきました。押し花ならぬ押し葉です。「思いのほか綺麗に出来あがったので」と嬉しそうに仰り、私達にもとても嬉しい贈り物となりました。
 紅葉が終わり、今は雪景色ですが、また来春は青葉が芽吹き、花が咲きます。美しい公園が、その折々で入居者様を楽しませてくれています。


イチョウ並木が綺麗です


入居者様作押し葉です

新春のお慶びを申し上げます  株式会社 シルバーハイツ札幌 代表取締役社長 金子 洋文

 新年のお慶びを申し上げます。
 皆様におかれましては、益々ご健勝のことと拝察致します。
 昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大によって大きく世界が動揺することになり、多くの側面において、人々の行動や思考が再考を迫られる事態となりました。
 他国に比べ日本全体、そして特に介護施設での集団感染については、抑制されていると言われているものの、その影響により皆様にも面会制限等ご不便をお掛けすることになりましたこと、大変残念に思っております。
 しかし、従前から取り入れていた日常運営における感染症対策や組織管理体制の電子化によりその影響を一部緩和することができたのではないかと考えており、危機対応としてはやはり如何に事前にリスクを予知し、事前対応をしておくかということの重要性を再確認させられた一年でした。
 さて、昨年の重点的な取り組みとしてはお食事の改善がありましたが、より皆様に楽しんで頂く為に、夏頃より毎月季節の食材をより取り入れる方針とし、ホームによっては皆様との意見交換の機会を多く設けました。そして職員の定着を図るため有休消化率の向上を目標に掲げ、それに対応する人員体制と致しました。まだ改善は始まったばかりですが、今後について引き続きご指導を頂きたく存じます。
 また、もう一つのトピックとしては、弊社の親会社であるリビングプラットフォームの上場があります。東京証券取引所マザーズ市場への上場となりましたが、経営体制や財務体質の強化になったと考えております。今後、皆様にも実感して頂けるよう更に経営努力をけて参りたいと考えております。
 今年も、たとえワクチンや治療薬の開発が進んだとしても、新型コロナウイルスの影響は一定程度残るでしょう。しかし、ウィズコロナといわれるような状況においても、皆様の精神的、肉体的健康に対しどの様に維持向上のお手伝いができるかについて、役職員一同日々試行錯誤を続けておりますので、引き続きご意見を頂戴しながら皆様と共に、より良い運営に励みたいと思います。
 最後になりましたが、今年も皆様が健康でかつ充実した日々が過ごせますよう祈念し、新年のご挨拶とさ頂きます。

健康一口メモ 〜深呼吸で身体と心を整えましょう〜 1・2 番館 機能訓練指導員 加藤 恵子

 新型コロナウイルス感染防止の生活スタイルも早一年になりました。
 飛沫感染予防としてのマスク着用時間が増えることで、マスクの中で口を開けたまま浅くて頻回な呼吸に慣れてしまった方も多いと思います。
 この呼吸の仕方は口が渇いたり、唾液の量が減って口腔内環境が悪くなったり、心肺に適度な負荷がかからず機能低下を引き起こすことも危惧されます。
 そこで今回はこれらの対処のひとつとして深呼吸を紹介します。

生活の中での深呼吸

 みなさんに馴染みのある深呼吸はラジオ体操の終了時でしょう。大きく腕を上げて二回ほど行います。これは体操をして上昇した心拍数や血圧を下げ、酸素を多くとり込むことで疲労回復を図ることが目的です。よって体操だけではなく、長い距離を歩いたり、階段の上り下りや入浴後など負担が大きい動作の後にもお勧めです。
 また、試験や面接など緊張するような場面でも深呼吸で心を落ち着かせた経験ある方も多いのではないでしょうか。

深呼吸の方法

 まずは口から息を吐きます。ため息をつくイメージでゆっくりと「ふ〜っ」と、お腹が凹むとなお良いです。
 そして口を閉じて鼻から大きく吸います。両手を広げるもお勧めです。その時お腹が膨らむ腹式呼吸を意識してください。
 回数は一度に三〜五回くらい行ってみましょう。やりすぎると身体の中の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れて頭痛を引き起こす事があります。また喘息や肺炎などの呼吸器疾患がある場合は逆効果になることもありますのでご注意ください。

深呼吸の身体への効果

 体内に取り込まれる酸素の量が増えることで、体内の血管が拡がって血圧が安定し心臓への負担が減ります。
 血流がスムーズになることで体温が上昇し身体が温まります。横隔膜が上下に動くことで胃腸にも良い刺激となり、お通じが良くなることも期待できます。

深呼吸の心への効果

 私たちの心は自律神経に大きく影響されています。普段の生活では活動的な交感神経が働いていますが、ゆっくり大きく呼吸が整うと副交感神経が働きはじめリラックスできます。
 イライラしたり、困りごとでドキドキしたり、なんとなく寝つきが良くないときにも深呼吸をする事で効果が期待できます。

 いかがでしたか。
 普段何気なく行っている深呼吸は、実は、とても体に良いことなのです。一日のなかでマスクを外す時には、ぜひ深呼吸をしてみてくださいね。