羊ヶ丘だより第95号 2020年10月28日発行
- 「口腔機能」向上の取り組み 1・2番館 言語聴覚士 高橋 永里子
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1・2番館では、現在、平日の午前中に集団体操を行っております。
棒体操をする様子
集団体操の中で木曜日と金曜日には、口腔機能の向上に取り組んでいます。
口腔機能向上には、高い声を出すと、のどぼとけが上がりスムーズな飲み込みを助ける事や、ベロ(舌)は全部筋肉で出来ている事を、入居者皆様に理解していただき、感染症が流行っている時だからこそ歯磨きも重要である事などを説明しながら楽しく口腔体操を行っています。
いつまでも足腰は丈夫で歩きたいと願うように、いつまでも口から美味しく食べるために、今一度「健康」ならぬ「健口」を目指していただけるように取り組んでいます。
- ものづくり教室 1・2番館 理学療法士 松本 悠希
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1・2番館では、毎週火曜日の午後二時から、ものづくり教室を開催しています。
ものづくり教室は、「やってみたいけど難しそう」「一人では無理かもしれない」という入居者様と一緒に創作活動を行い、創作意欲の向上や完成の喜びを目指しています。
七月は、ロビーに飾る七夕飾りや布マスク、八月に入ってからは、雑巾やくす玉を作成しました。
ものづくり教室は自由参加のため、参加人数に変動がありますが、人数が多い日はおしゃべりをしながら作業を分担し、皆様の交流の場となっています。そのためか、ものづくりはしなくても、教室に来ておしゃべりをしていく方も増えてきました。
創作活動や交流により、ものづくり教室が皆様にとってオアシスのような存在になると嬉しく思います。
楽しみながら七夕制作
おしゃべりをしながら雑巾作り
熱心に「くす玉」作り - 入居者様と職員の手作りマスク 1・2番館 生活相談員 佐藤 早智子
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コロナ禍の中、マスクを着用する機会が多くなりました。一時的に使い捨てマスクが品薄になり、高騰している状況の中で、職員は手作りマスクを作るようになりました。
その結果、様々な色、柄で個性的なマスクをつける職員を見て、入居者様から、「素敵な生地ね」「見ていて楽しい」「気持ちが明るくなるわ」とお声を頂くようになりました。
また、入居者様からも、あまり切れや、洋服をリフォームして手作りされた素敵なマスクを「職員さんで使って下さい」と寄付して頂きました。
このようなコロナ禍で不安な状況ですが、入居者皆様が、少しでも気持ちが明るく、安心して過ごせるように職員一同努力して行きたいと思います。
入居者様から頂いた素敵な和のマスク
入居者様の手作りマスクでパチリ
カラフルな職員の手作りマスク - 憩いの庭での「ひなたぼっこ」 1・2番館 ケア課主任 内田 五月
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入居者皆様のリフレッシュも兼ねて、憩いの庭での「ひなたぼっこ」をしました。
入居者様が丹精込めて作られたお庭の花を鑑賞しながら、お茶を飲み、お話をしたり、歌を歌ってみたりしました。
この日は、優しい風も吹き、心地良く寝てしまいそうな方もいたくらい気持ちよい日で、館内に戻る時には、入居者皆様からは名残惜しい声が聞かれました。
少しの時間ですが楽しい時間を過ごし、入居者様の溢れる笑顔で職員も温かい気持ちでいっぱいになりました。
たくさんのお花に囲まれて
おしゃべりも楽しい時間
- 沖縄フェア開催 3番館 総務係長 西村 高大
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八月十七日(月)〜二十一日(金)の約一週間、「沖縄フェア」を開催しました。
まず、入居者皆様にもお手伝いいただき、館内の装飾として沖縄の伝統的な柄である「紅型(びんがた)」が印刷された紙やハイビスカス・ヒマワリなどの夏の花、シーサーの置物などで館内を彩りました。
次に館内BGMを沖縄三線の物に変更しました。これにより、ぐっと沖縄の雰囲気が醸し出され大変好評でした。
最後に、八月二十一日(金)に行われた八月の誕生会メニューとして沖縄料理を提供しました。沖縄風炊き込みご飯の「ジューシー」、代表的な郷土料理である「ラフテー(豚の角煮)」、そして代表的な食材である「ゴーヤ」を使ったサラダなどで沖縄の雰囲気を堪能していただきました。
お食事を楽しみながら沖縄旅行の思い出を話される入居者様もおり、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
館内を沖縄のもので飾り付け
食事も大変好評でした
入居者様にもお手伝いいただきました - ハイツで歩こう会 3番館 理学療法士 浜 岬
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新型コロナウィルスの影響で、外出機会や活動量の減少により運動機能の低下が心配です。そこで、施設内でも入居者皆様に楽しんで運動をしていただくため、「ハイツで歩こう会」を企画いたしました。
目指せ4万歩!
札幌の観光地を巡ります
ホーム内での歩行距離を万歩計で数値化し、参加者様全員で協力して目的地を目指します。札幌の観光名所を歩くことをテーマに、3番館を出発し、羊ケ丘展望台や大通り公園を経由、最終目的地の定山渓温泉に到達しました。
定山渓温泉まで四万歩に設定しましたが、七月〜八月の二カ月間で延べ参加人数三十名、総歩数5万8千歩以上とスタッフの予想を上回る速さでの達成となりました。 - 簡単クッキー作り 3番館 ヘルパー 千葉 友紀
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レクリェーションの一環として九月二十三日(水)に入居者皆様とクッキー作りをしました。
型で生地をくり抜き、入居者様のお好みの形に成形した物をオーブンで焼きました。
焼き始めると、部屋全体がバターの香りに包まれ、その場にいるだけでお腹が鳴ってしまう程で、完成したクッキーはおやつの時間に食べました。
「黙々と作る過程が楽しかった」、「みんなで作った物をみんなで食べるのが楽しかった」など大好評でした。
今後も、入居者皆様と一緒に楽しめるようなレクリェーションを企画していきたいと思います。
入居者様と職員で協力して作りました - 中庭で青空体操 3番館 理学療法士 伊東 優花
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3番館では週に一度、中庭で散歩や体操を行っています。
入居者皆様の身体機能の維持はもちろん、外の空気に触れる事で少しでも気分転換となって頂ければと思い実施しています。
八月は気温が高い日が続き、熱中症のリスクも高まるため、体操や運動の前後には水分補給をおすすめし、熱中症対策を行いながらの実施でした。
入居者皆様からも大変好評で、意欲的にご参加いただきました。今後も皆様の健康のために、取り組んでいきたいと思います。
いつもの体操も太陽の下で行うと新鮮です
合間にお花を眺めると心も和みます
- 花のお世話 中島公園 総務主任 泉澤 由希子
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毎年暖かくなる頃、プランターに植えられた花々が正面入り口のエントランスを飾ります。
朝の日課です
介護棟に入居していらっしゃる横山ミヨ子様が、毎朝プランターの花のお世話をしてくださり、枯れた花や葉がないかのチェックをして下さいます。一緒に見ていると、花のお手入れの勉強にもなります。
お手入れのおかげで花々は綺麗に咲いており、良い状態を長く保っています。入居者皆様や道行く人も玄関先の花々を眺める事が多くなったような気がします。
横山様と花を見る朝の時間は、私にとっても和みの時間です。 - 夏のかき氷サービス 中島公園 副施設長 須賀 尚美
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北海道らしくない蒸し暑い日が続いた八月、脱水や熱中症が心配されました。
色んな味のシロップが綺麗です
そこで、入居者皆様に少しでも涼んでもらえたらと考え、かき氷サービスを行いました。味は定番のイチゴ、メロン、レモン、時々練乳とあんこも登場です。朝のラジオ体操の後や入浴後の水分補給に、そして午後からはレストランや介護棟のフロアで、今年新たに購入した電動かき氷機をフル活用です。
入居者様からは「久しぶりに食べたわよ。懐かしいわね。」「体操の後のかき氷は最高だね。」などの声を聴くことができ、大変好評でした。 - 入居者様と折る千羽鶴 中島公園 機能訓練指導員 佐々木 享輔
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中島公園では作業療法の一環として、折り紙を行っています。八月中旬からは入居者様と一緒に、『千羽鶴』の制作に取り組みました。入居者様同士で上手に折るコツを教え合いながら、和気あいあいとした雰囲気で鶴を折りました。
折り紙には認知症予防効果があると言われていて、作品を作る際には、「何をどのように作っていくのか」「どうすればきれいに折れるのか」など、様々なことを考えながら作ることが、脳の活性化へと繋がります。そして完成した作品を見ると「上手に作れた」「ここが少しだけ失敗した」など、色々な感想が聞かれますが、この時に脳は少し前の出来事を振り返る為、記憶能力の低下防止へと繋がります。
今後も入居者皆様が楽しめる時間を、機能訓練の中でも提供していきたいと思います。
五百羽集まりました
折り紙の時間
- 北海道神宮(旧札幌神社)其の一
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※上記、昔の写真は札幌市公文書館所蔵。
1869(明治2)年9月、明治天皇の詔により、北海道の石狩に大社を造営し、北海道の開拓・発展の守護神として大国魂神、大那牟遅神、少彦名神の開拓三神が祀られることとなった。
開拓三神の御霊代は東京から船で函館へ、函館から札幌は開拓使判官島義勇が自ら背負い、雷電、黒松内、岩内、余市、銭函を経て札幌への道を踏破した。当時の北海道はまだ道が整備されておらず、ぬかるみが特にひどいところでは、泥が馬の腹にまで達するありさまであった。1870(明治3)年5月15日、とりあえず北5条東1 丁目に「一ノ宮」を造営し、明治天皇より預かった開拓三神の御霊代を遷座した。
島判官は、札幌の開拓を進めると同時に、明治天皇より預かった御霊代を正式に鎮座する社殿の場所を探す。調査の結果、三方は美しい山に囲まれ、一方は平野に向けて開けている「コタンベツの丘」の麓(現在地)に壮麗な社殿を建てることに決める。
1871(明治4)年5月14日、明治天皇の勅旨によって「札幌神社」と命名される。
羊ヶ丘だより97 号につづく - 新型コロナウイルス感染症 〜対策について〜 中島公園 施設長 鵜入 美津子
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昨年十二月頃から発生した新型コロナウイルス感染症ですが、現在の私たちの生活様式を変えるほどに、日常生活に入り込んでおります。
脅威ではありますが身近なものとなっているのが実感です。皆様、対応疲れなどございませんか?
十月現在もシルバーハイツ三施設とも面会制限をしており、入居者皆様、ご家族様にはご不便、ご心配をおかけしております。
皆様のご協力に対し、お詫びと共に御礼申し上げます。また、励ましのお声掛けなどもあり、感謝しております。
今回は、シルバーハイツ三施設で新しい生活様式として対応していることをお伝えいたします。@消毒。アルコールでの手指消毒。加えて、次亜塩素酸水、次亜塩素酸ナトリウムでの館内消毒をしております。手洗い消毒は感染防止に最も有効ですので、全職員、全入居者様で行っております。
Aマスク着用。職員はお手製のかわいらしいマスク着用者も増えております。入居者様も外出時はすすんでマスク着用いただいております。
B体調管理。職員は毎日検温。来客者や来館される業者の方も入館時に検温をお願いしております。
Cご家族様やお客様の来館については、ご相談をさせていただき、必要な時は共用部での面会をお願いしております。
D外出に関しては、不要不急なものは控えていただく様ご協力いただいております。
E密にならないようにお願いしております。
F換気をするように注意しております。
Gご希望の方にはオンライン面会を実施しております。
H職員は、オンラインでの感染症研修に参加しております。
Iコロナウイルス感染症が万が一発生した時に対応できるようマニュアルを整備し必要物品を揃えております。
昨年までは考えていなかった毎日になっていると思いますが、窮屈と感じているのは自分だけではありません。その中でも、散歩や体操、おしゃべりなどで健全な毎日を過ごしていただきたいと思っております。一日も早い収束を願っています。