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シルバーハイツ札幌 羊ヶ丘だより

羊ヶ丘だより第94号 2020年7月29日発行

フェイスタイムの様子 1・2番館 ケア課主任 内田 五月
 現在、新型コロナウイルス感染防止のため、ご家族様の面会等で、ご不便をおかけしている状況ですが、五月から「ビデオ通話サービス」による面会を活用しております。
 ご家族様とフェイスタイムを利用されることにより、お互いの元気な顔を見ることができ、とても安心していただいたご様子でした。
 「時代は変わったね、良かったよ」と、入居者様からも感想を頂きました。
 今後も、フェイスタイムを利用して入居者皆様とご家族様の距離を少しでも身近に感じて頂ければと思っております。

ご家族様と、お話をする入居者様の最高の笑顔!
制作活動 1・2番館 ヘルパー 福島 邦子
 五月の制作活動の時間で、ペーパーフラワー制作を行ないました。
 細かい手作業に「難しいね〜。これでいいの? 」と苦労しながらも、和気あいあいとした雰囲気の中で時間をかけて、思いのこもった花々が出来上がりました。
 最後は、ハート型のダンボールに、ひと花ずつ貼り付けながら、ワクワクした様子で作業していらっしゃり、完成した時には笑顔いっぱいで、自然と拍手が起こりました。
 完成品は、1番館ロビーに飾りました。


熱心に制作する様子


心のこもった完成作品

集団体操 1・2番館 言語聴覚士 高橋 永里子
 これまで行ってきた集団体操が、五月から種類・量ともに増えました。
 平日の午前中には、これまで行ってきた、座って行う棒体操・足の運動・口の運動以外に、ラジオ体操が加わりました。
 皆様にとっても馴染み深い体操ですが、改めて行ってみるとかなりの運動量で「いい汗でるね」との感想を頂いています。
 午後からも立って行う体操を実施していますが、少し運動量が多いのが特徴です。
 「座って行う体操」・「ラジオ体操」・「立って行う体操」すべてに参加している方もいらっしゃいます。少しずつでも毎日身体を動かす事の大切さを改めて実感します。


ラジオ体操に汗を流す様子


大きな声で発声、体操をされています

憩いの庭での散歩 1・2番館 ケア課係長 小笠原 翼
 入居者の池上紘一様が丹精を込めてお手入れをして下さっている憩いの庭の花が咲き始めました。
 六月の天気の良い日曜日に、車椅子での移動が必要な入居者様にも気持ちの良い外の風とお花を楽しんで頂くため、憩いの庭を散歩しました。
 皆様からは口々に「外は気持ちが良いわね。」「綺麗なお花ね。」「何という名前の花かしら?」等、たくさんの声が聞かれました。
 花壇に咲いているピンクのバラを見た職員が「バラが咲いた」を歌いだすと、入居者様も自然と一緒に口ずさみ、最後には、皆様で大きな歌声となりました。


バラの花を見ながら、
入居者様とお話に盛り上がる様子


お庭を眺めながら木陰で、
一休みされる入居者様


お庭のお花も
少しずつ咲き始めました

ビデオ通話 3番館 生活相談員 柴田 直美


ご家族とのビデオ通話を楽しむ入居者様

 入居者皆様は新型コロナウイルスの影響で不要不急の外出制限等、かつてない生活をされており、ご家族様とも自由に面会する事が困難な日々。
 そこでご家族様からも要望のあったビデオ通話によるサービスを開始いたしました。
 入院され、病院でも面会制限のため、ご家族様とお会い出来ないまま3番館へ退院された入居者様は画面を通して数ヶ月ぶりの面会をされました。
 ご家族様はお母様のお顔を見て安心された様子でした。
 また、札幌の娘様、海外滞在中のお孫様と三者での通話を楽しまれる入居者様や、関東在住の娘様のお顔が画面に現れ、声が聞こえると「これ、すごいね〜」と大喜びされる入居者様も。
 感染症によって始めたサービスでしたが、今後も継続して行い、入居者皆様の笑顔に繋がればと思っております。
動画を使った介護技術研修 3番館 ケアマネジャー 八重樫 雅美


熱心に研修を行っています

 五月と六月に動画を利用した「介護技術研修」を行ないました。
 五月は「基本的な身体介護の技術」。車椅子への移乗や体位交換の方法等、基本動作について再確認しました。自身の介助を見返す良い機会となりました。
 六月は「食前の口腔ケアの必要性」について入居者様にご協力いただき動画を作成。3番館に月一回訪問している言語聴覚士が、食前口腔ケアの手順や正しい手技を実践しながら解説しました。
 又、麻痺のある方の口腔ケアや協力動作が難しい方へのアプローチなども、動画でわかりやすくまとめて下さいました。
桜の苗木の植樹 3番館 施設長代理 加藤 めぐみ
 毎年春には近隣の見事な桜を観に「お花見散歩」や車窓からの「お花見ツアー」を行なってきましたが、今年は「新型コロナウイルス」の影響で開催できませんでした。
 正面玄関前の綺麗な桜並木は、建物の中からは見えにくく、「せめて中庭に桜の木があったら、皆様に春を感じていただけるのに」と思い、五月中旬、二本の桜の苗木を植えました。
 「密」を避けるため、大勢で植樹を見ることはかないませんでしたが「新型コロナウイルスが早く収束しますように」と祈りを込めて大事に植えました。
 中庭散歩の時には入居者様も「早く大きくなればいいね」と見守って下さっています。
 しっかりと根を張り、いつか満開の桜の花を眺めながら「あの年は大変だったね」と、笑顔で皆様とお話しできる日が、早く来ることを心から願っています。


新型コロナウイルスの終息を祈念し、
中庭に桜の木を植樹しました


桜の成長を見守っていきたいと思います

入居者ご家族様から頂いた励ましのメッセージ 3番館 総務 千葉 美加


職員一同、皆様からの温かい
メッセージに力を頂きました!!

 三月から新型コロナウイルス感染の予防対策として、ご家族様には入館の制限をさせて頂き、四か月が経とうとしています。
 その為、様々な書類を送付させて頂くことがありましたが、返信用封筒の中に、たくさんの温かい励ましのメッセージが入っていました。
 まだ、不安な状況が続いており皆様も大変なご苦労やご心配がある中で、このようなお心遣い、とても嬉しく感謝しております。
 日々の感染対策に関しても、より一層取り組んで参りたいと思います。
 早く収束し、以前のように入居者様とご家族様が、3番館で楽しく過ごされる日々が戻る事を祈るばかりです。
中島公園の散歩 中島公園 総務 三上 ひろ子
 ホームから丁度良い散歩コースに中島公園があります。
 四季折々の花や植物の観賞、池のほとりのベンチで日光浴も出来、カモの親子を見たり等、多くの方が楽しまれています。
 お天気の良い日はほぼ毎日散歩に行かれる方もいらっしゃいます。
 今回はその中でも、特に中島公園周辺の散歩を楽しみ、カメラを持って颯爽と散歩に出掛けられる入居者の早川様が撮られた花の写真をご紹介させていただきます。

早川様撮影の花壇と藤棚
ラジオ体操 中島公園 ケア課主任 田中 晴美
 シルバーハイツ中島公園では、毎週火曜と金曜の、朝九時半よりラジオ体操を行っています。
 内容は、関節や筋肉を伸ばす定番の第一体操と、腕を大きく動かしたり膝の曲げ伸ばしや跳ぶ動作を加えた、より多くの筋肉を動かす第二体操です。
 昔から馴染みのあるラジオ体操ですが、スタッフの私でもやってみると意外と大変です。それにも関わらず、参加されている入居者皆様は休憩すること無く、続けられていたことに驚きました。
 終えた後は「真剣にやると、汗が出るよ」「体操をすると体調がよくてね」など、笑顔でお話しされていました。
 運動不足の解消、身体の隅々に刺激を与えるラジオ体操を、これからも皆様と一緒に続けて行きたいと思います。


腕をぐーっと伸ばします


胸を開いて一歩前へ

入居者様の短歌 中島公園 生活相談員 山本 浩久


いろんな短歌が並んでいます

 シルバーハイツ中島公園では、一般棟二階に入居者様の作品を展示させていただいております。今回は入居者様の短歌や俳句をご紹介させていただきます。

 聴衆の中に独りとなりて聴く鎮魂曲(レクイエム)
             胸を過るひとたち  柿本 喜代子
 麗らかや国がはじける学園祭  藪内 ゆき子
 木漏れ日のまだら青葉の影まばら  山村 喜美子

 短歌は恋や景色を歌ったものが多く、俳句は自然を詠むものが多いようですが、皆様の個性が出ている、綺麗な短歌や俳句ばかりで、他の入居者様も展示されている作品を眺められ楽しまれています。
玄関先の花 中島公園 副施設長 須賀 尚美
 暖かな季節がやってきました。
 初夏の訪れとともにシルバーハイツ中島公園のエントランスでは、プランターから可愛らしく咲いた色とりどりのお花が、入居者様や来館されるご家族様、私達職員を迎えてくれています。
 今年は新型コロナウイルス感染予防で自粛を強いられ、なかなか外出できずに気持ちが滅入ってしまう中、玄関先のプランターを眺めている入居者様の顔を見ると、優しく微笑まれている事に心温まり、ほっこり癒やされております。


玄関先にプランターを置いています


綺麗に咲いています

北海道百年記念塔

※上記写真、百年記念塔は日本製鉄株式会社提供。上空写真は札幌市公文書所蔵。

 開道100年にあたる1968(昭和43)年11月に着工、2年後の1970(昭和45)年7月に完成した。
 1967(昭和42)年、全国から設計の公募を行い、集まった299点の中から、井口健氏の設計が採用される。工事期間中、井口氏は現場に常駐して指導に当たったという。
 総工費約5億円で、半分の2億5千万円は道民の寄付。
 開道100年にちなんで高さ100m。底部は上から見ると雪の結晶をイメージした六角形がデザインされ、先端部分の塔断面は北海道の「北」の字となっている。
 百年記念塔は札幌や江別の小中高校で校歌や校章に使われ、遠足や校外学習の目的地にしている学校も多く、道民にはとても親しみのある場所である。
 2018(平成30)年9月4日、道は百年記念塔の老朽化を鑑み解体を決定、跡地には新たなモニュメントを置くとしている。新モニュメントにも、道民の心のシンボルとなってもらえることを期待したい。
 尚、百年記念塔はシルバーハイツ羊ヶ丘3番館3階の東向き居室の窓から、また、シルバーハイツ中島公園一般棟14階スカイラウンジ東向きの窓から望むことができる。

健康一口メモ 〜疲労改善のための睡眠〜 中島公園 看護リーダー 太田 るり子

 仕事や家事など、ほとんどの人が毎日何かしらの疲労を感じているのではないでしょうか。それに加え、新型コロナウイルス感染症対策による自粛疲れなどが重なっている方もいると思います。
 そこで今回は、疲労改善のための良い睡眠について紹介したいと思います。
 睡眠には身体を休ませるのはもちろんの事、脳を休ませるという大切な役割があります。
 脳は非常に燃費が悪い器官で、重さは体重の約二〜五%に過ぎないのですが、消費エネルギーは全体の二十%以上になると言われています。そんな脳を休ませるのに必要不可欠なのが睡眠なのです。
 快眠するためのポイントを紹介します。

視覚

 睡眠ホルモンのメラトニンは朝に光を浴びてから十四〜十六時間後に分泌が始まります。メラトニンは目からの刺激に左右されるので、夜は明るすぎない照明を心がけ、電子機器の使用を避けてください。

聴覚

 完全な無音状態よりも、自然に近い音が流れていたほうが入眠しやすい事がわかっています。イヤホンではなくスピーカーを使い、少しずつボリュームダウンしていきましょう。なお、自分の好きな音楽を聞くとテンションが上がってしまい、逆効果になります。

嗅覚

 五感の中で最も快眠効果が出やすいのが嗅覚だと言われています。嗅覚は視床下部に直接刺激を与える事ができるからです。鎮静作用のあるラベンダーやカモミールの香りを試してみて下さい。

味覚

 夕食は寝る三時間前に摂るのが理想的です。眠れないときは、ハーブティーやホットミルクなどをお腹に入れましょう。

触覚

 寝る一〜二時間前までに四十℃前後のぬるめのお湯に十〜三十分つかるのがベストな入浴です。また、快眠に効くツボは耳の後ろにある骨から指一本分下の部分と、踵の真ん中の部分です。

 いかがだったでしょうか。  良い睡眠から疲労回復につなげていき、充実した毎日を過ごしましょう。