羊ヶ丘だより第112号 2025年4月25日発行
- 健康講話「自律神経の乱れを整える」 1・2番館 機能訓練指導員 松本 悠希
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一月二十九日(水)、1番館ロビーにて健康講話を行い、「自律神経を整える」をテーマに、「自律神経の働き」や「自律神経がなぜ乱れるのか」、「乱れることによって起きる身体の症状」などをお話しました。
講話の最後には、自律神経を整えるために有効な呼吸法や体操に一緒に取り組んで頂きました。
今回、このテーマを選んだ理由は、入居者様との会話の中で「調子が悪いのは自律神経のせいだ」、「今日は自 律神経が乱れているから身体が痛い」といったお話が聞かれたためです。
約三十分の講話でしたが、皆様熱心に聞いていただき、講話終了後には声を掛けられ、感想を頂きました。
講話の内容とご自身の不調を照らし合わせて納得がいったという方がいらっしゃり、理解度の高さに感動しました。
また、講話で行った体操に自主的に取り組んでいることを後から報告してくださる方もいて嬉しく思いました。
今回のような機会があると皆様の健康への意識が高まると思いますが、時間が経つと自然と忘れてしまうものです。ふと思い出した際に、お配りした資料を読んで、身体の不調と上手く付き合っていただけたらと思います。
- ヤクルト健康セミナー 1・2番館 ケア課係長 小笠原 翼
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二月十九日(水)、なじみの有る「ヤクルト」様にお越しいただき、1番館ロビーにて健康セミナーが開催されました。
当日はヤクルト様から二名の方にお越しいただき、「健腸寿命」についてお話を聞かせていただきました。
説明用のテーブルにはヤクルトのマスコット人形も並び、始まりから和やかな雰囲気。
小腸の模型を二人がかりで広げ、小腸の長さは、約六メートル有ることや、腸内細菌約百兆個と同じ重さの一キログラムのバッグを全員に持たせてくれる等、とてもわかり易く「すごいね」「重いんだね」と参加された入居者皆様は驚いていました。
途中、「ヤクルトお腹体操」を取り入れ、軽く運動した後、免疫細胞の映像が流れると、参加された入居者皆様はその画像に釘付けになっていたのがとても印象的でした。
最後に、参加された入居者皆様へ、ヤクルトの手土産をいただき、「勉強になったね」「これ飲んで腸活頑張る」と皆様笑顔で話されていました。
- ネイルサロン無料体験会 1・2番館 ケア課 生田 絵里
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三月六日(木)、ロビーと一時介護室で、ネイル(マニキュア・ネイルシール)やハンドマッサージ体験が行われました。
様々な色が選べ、キラキラした見本も大小様々。
とても綺麗で手がとても華やかになる様な素敵な飾りが沢山ありました。
緊張されている方、どんな色にしようかと楽しそうに選んでいる方、また、ハンドマッサージをご希望される方もおりました。
普段見られない素敵な表情や笑顔が見られ、その様子を見ていると私も嬉しくなりました。
美容のイベントは入居者皆様にとって必要な物だと改めて感じ、またこの様な素敵なイベントを開催して、入居者皆様の笑顔を見たいと心から思いました。
- 訪問診療の様子〜「スマイル健康クリニック在宅部門」 3番館 看護係長 橋 智子
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日頃より、訪問診療でお世話になっている協力医療機関の「スマイル健康クリニック在宅部門」をご紹介します。
スマイル健康クリニックは、当クリニックを利用されている入居者様に月二回の訪問診療を行っています。
杉江広紀医師と看護師、同行事務員、アルファ調剤薬局の薬剤師が同行し、各居室に伺って個々に体調確認や健康相談など、診察を行います。
その他、急な発熱や体調不良の時に連絡すると、臨時で往診の対応をしていただくこともあります。
二十四時間相談可能なので、職員も心強く思っています。
直接皆様のお部屋に伺って
診察を行います
診療後は薬の変更や
注意点を確認 - 3番館の雪まつり 3番館 生活相談員 石田 由紀子
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二月十九日(水)、二階サロンにて「雪まつり」と称した雪あそびを行いました。
前日に降った中庭の雪をバケツに用意し、参加された入居者皆様に雪だるまや雪うさぎを作っていただきました。
「冷た〜い」「雪を触るなんて何年ぶりだろう?」などと入居者皆様は大騒ぎ。
木の実や葉、お菓子で顔を作るときには、皆様真剣な表情で取り組まれていました。
出来上がった雪だるまがベランダに並ぶと、小さな雪まつり会場の完成!「可愛く出来たね」「子供の頃、よく作ったよ」と笑顔でお話しされる様子が見られました。
暖かい室内でも冬を感じられる楽しい時間となりました。
可愛い『雪だるま』の
完成!!
私は『雪うさぎ』を作ったよ
「うわー!冷たい!」
小さな雪まつり会場
表情色々な可愛い雪像 - 魅惑のフラメンコショー 3番館 看護職員 高尾 由香
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四月六日(日)、私が通っている教室の「フラメンコ・リブレ」の清水先生と仲間がボランティアとしてフラメンコショーを行いました。
「映画で見たことはあるけど初めて見たよ」「きれいなドレス!」「迫力あるね」と、たくさんの言葉をかけて頂きました。
最初は恥ずかしさとうまく踊れるかが不安でしたが、入居者皆様が手拍子をして笑顔になるのを見て「やってよかった」と心から嬉しく思いました。
色鮮やかな綺麗なドレスで『オーレ!』
みんなで記念撮影
「また来てね♪」
生の迫力!!
- みんなでパンケーキ! 中島公園 機能訓練指導員 藤原 美歩子
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二月十九日(水)、二十八日(金)、「パンケーキレクリエーション」を開催いたしました。
今回は職員が焼いた熱々のミニパンケーキにチョコソースや生クリームをトッピングし、入居者皆様に召し上がっていただきました。
参加してくださった皆様は「美味しい」、「おかわりもあるの?食べてみようかな」とパンケーキを味わわれ、「久しぶりに会えたね!ここに座って話そう!」、「こうやってゆっくりお話しできるのはいいね」と声を掛けあって談笑されたり、趣味のカメラでレクリエーションの様子を写真に撮り見せてくださったりと、とても温かく明るい時間となりました。
このような交流の場は皆様をより笑顔に、元気にすることができる場なのだなと改めて感じ、参加した私も嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
皆さんでいただきました!
ご馳走さまでした!
パンケーキ - おひなさま 中島公園 総務 塩原 めぐみ
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二月の初旬に、春の訪れを感じさせる様な美しいお雛様が、一般棟一階のレストランに飾られました。
私は、鮮やかな赤色のひな壇と可愛らしいお雛様に思わず足を止めて見とれてしまいました。
ひなまつりの由来は、女の子の健やかな成長と健康を願うことですが、レストランに飾られたお雛様に、入居者皆様のご健康を見守って頂いている様にも思えました。
三月三日の夕食は、ピンク、黄色、緑色と彩り鮮やかなちらし寿司などの特別メニューが提供され、「わぁ!春らしくて可愛い料理ね!」、「食べるのがもったいないわ〜」とのお声がありました。
お雛様を片付け始めると、入居者皆様から「ずっと飾っていて欲しかったわ」と、惜しまれる声がありました。
来年もまた、お雛様が飾られるのが楽しみです。
おひなさまを飾りました
ひな祭りのお食事です - 入居者様と春の作品作り 中島公園 機能訓練指導員 相馬 里香
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シルバーハイツ中島公園の作業療法では、春に向けて昨年の十一月よりちぎり絵の作品を作りはじめ、三月下旬に完成致しました。
あらかじめ掲示する場所を決め、サイズを合わせて下絵を描いた後、それを九枚に分けて制作し、それぞれが完成した後、合わせて一枚の大きなちぎり絵にしました。
あえて入居者様に完成図をお伝えせず、出来上がってのお楽しみとして制作に取り組んで頂きました。
「何ができるんだろうね?」「ピンクはお花になるのかな?」と、制作中に想像力が膨らみ、それも楽しみの一つになったのではないでしょうか。
入居者皆様と一緒に完成させた桜の木が、春の訪れを感じさせてくれますね。
器用な切り取り作業
鮮やかな蝶々も作りました
綺麗な桜が咲きました
- 札幌PARCO−パルコ−
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札幌パルコは、池袋パルコ、渋谷パルコに続く3番目の店舗として1975(昭和50)年8月24日に開店。
地下2階から地上8階、地下2階ではさっぽろ地下街ポールタウンと接続。
パルコはその後も全国各地に展開し、現在では15の店舗がある。
札幌パルコは今年で50周年。札幌市民に愛され現在に至る。
- 3番館の看取り介護について 3番館 施設長 加藤 めぐみ
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大切なご両親、おじいちゃん、おばあちゃん…家族にはずっと元気で長生きしてほしいと誰もが願います。でも、生きていればいつか必ず死が訪れます。
今回は「なかなか訊きにくい、話しにくい」とのお声がある「看取り介護」についてお話しさせていただきます。
「看取り介護」とは、老衰や病気の進行により、医師から命の終わりが近くなったと診断されたときに、苦痛をともなう検査や積極的な治療、入院などの延命をせずに、住み慣れた環境で穏やかに安楽に最期までを過ごせるよう、職員がお手伝いをさせていただくというものです。
近年は「人生の質」ということを皆様がよく考え、選択する時代となりました。
これはそれぞれの価値観を尊重し"その人らしい人生"を送るという考え方です。
一日でも長く生きることより、ご自身が望む終末期を過ごしたいと思われる方が多くいらっしゃいます。
3番館では、医師から「死期が近い」と説明があり、看取り介護を希望される方には「看取りのケアプラン」を作成し、可能な限りご本人様やご家族様が望む生活を提供できるよう、サポートを行います。
「本人が好きだった音楽を午後に枕もとで流してほしい」、「自宅の庭の花を持参して本人から見える場所に飾りたい」、「リハビリで足をマッサージしてもらえないか」など、個々の二ーズをお聞きしています。
誤解されやすいのは「看取り介護」=「何もしない」ということではありません。大事なご家族様の命に係ることですから、皆様に複雑な気持ちや迷いが生じるのは当然です。
状態に応じて訪問診療の主治医がご家族様に説明を行い、どうするかを都度検討します。治療をすればお元気になる可能性がある場合や、痛みが楽になることもありますから入院も可能です。主治医の指示により、居室で点滴を行うこともできます。いつでも方針を変えることができるのです。
ご本人のご意向が確認できない場合は「これでいいのかな」とお悩みの姿も拝見いたしますが、ご家族様が、ご本人のために一生懸命話し合い、「お母さんはこう言っていたよね」などと気持を確かめ合うこと自体が、ご本人を想い尊ぶ、何よりの孝行なのではないかと感じます。
看取り介護を始めて十二年、多くの皆様を見送ってまいりました。病院では誤嚥するから禁止とされた経口摂取。最後に「どうしても」とお母様が大好きなイチゴをつぶして一週間スプーンで口に運んだ娘様は「母が"おいしい"って言ったの」と笑顔に。遠方から駆け付け、亡くなるまでお部屋に泊まり一緒に過ごしたお子様。
ベッド周りにお孫さんが集合してお別れの瞬間を迎えた方…。
それぞれ違いますが、ご家族様からは「看取りにしてよかった。遠慮なく最期の時を過ごせました」というお言葉をたくさん頂戴しています。
私達職員は入居者皆様の尊い人生の締めくくりの日、ご縁に感謝し「長い人生お疲れ様でした。ありがとうございました」という敬意をもって、正面玄関からお見送りをいたしております。
私自身、皆様に思い出がありますが、中でもご臨終の間際にご入居様が私の手を握って「応援しているよ」と言ってくださったあの時を忘れることはありません。看取り介護は、シルバーハイツ札幌が運営する三施設で行っています。