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シルバーハイツ札幌 羊ヶ丘だより

羊ヶ丘だより第86号 2018年7月25日発行

茶話会 1・2番館 ケア係長 山川 茉希子
 4月24日(火)、レストラン味彩にて茶話会を開催いたしました。
 コーヒーや紅茶と共に、春色のロールケーキをご用意しました。普段はなかなかお話されない方とも談笑されており、「きれいね」「美味しいね」と笑顔が見られていました。
 また、すすきので「AREAQUE」というバーを経営されているQUEさんが来館され、手品や手相占いをして下さいました。
 手品は各テーブルで披露していただいたので間近で見られましたが、タネもしかけもまったく見破れず、皆様大変驚かれていました。手相占いも、皆様なかなか体験された事がない様で、興味津々な様子でした。
 今後も皆様にとって笑顔あふれる企画を実施できるよう、スタッフ一同頑張ってまいります。
お花見ドライブ 1・2番館 ケア課長 佐藤 早智子
 北海道の長い雪の季節も終わりを告げ、4月の後半から、札幌もようやく春らしい陽気になり、一気に桜が開花しました。
 ゴールデンウィーク前半の4月30日(月)、介護保険を利用されている入居者皆様にお声掛けし、近隣の「福住小川公園」と「清田区のコカコーラ工場付近の桜並木」へ、ドライブを兼ねて、お花見に行って参りました。
 当日は気温も高く、お天気にも恵まれ「小川公園」では、こぶしの花と桜が満開に咲いていました。
 その後、清田区のコカコーラ工場へ続く旧国道をゆっくりとドライブしながら、入居者皆様は左右の並木道に目を向けていらっしゃいました。
 車窓からの短い時間でしたが、季節感を味わっていただきながら、楽しい時間を過ごしていただけたのではないかと思います。
憩いの庭の花植え 1・2番館 フロント 斉藤 浩子
 4月28日(土)、入居者皆様にもお馴染みの憩いの庭で花植えを行いました。
 当日は、ポツポツと小雨が降ってきましたが、入居者様数名が参加され、職員と一緒に、種を撒きました。
 「種はこのくらいの間隔で植えるといいよ」とアドバイスをいただき、入居者様と楽しい時間を過ごすことができました。
 種を撒いて、1週間程経ったころ、「芽がでているよ!」と入居者様から声を掛けて頂きました。ワクワクしながら見に行くと、ひまわりの芽が、帽子をかぶった様に種の殻を着け、とても可愛らしく双葉になって出ていました。他にも、ミニひまわりや百日草、オジギソウ、桔梗等数種類の花の種と、ミニトマトの苗も2株を植えたので、この記事が出ている頃には、色んなお花が咲き、賑やかな庭になっている事と思います。
 どの季節も、癒し楽しませてくれる憩いの庭を、是非一度、見にいらしてください。
町内会花植え 1・2番館 総務課係長 川南 大士
 北国もようやく暖かい季節となり、新しい葉と花が萌え咲く季節になって参りました。
 6月2日(土)、今年も、町内会で行う植樹帯への花植えに参加させて頂きました。
 昨年、植えられた芝桜の一部はまだしっかりと根を張って茂っており、今回はそれ以外の所に、同じく芝桜やペチュニヤ等を植えました。
 1ヶ月程前より、草を取り、土起こしをしていましたが、残念ながら草がびっしりで、草取りからはじまります。
 総勢20数名の町内会の方と、職員4名、飛び入りで入居者様も1名参加され、ワイワイというより、黙々と草取りや花植え作業をしていると、普段土に触る機会もなくなっている為か心地良い気分でした。
 散歩時や病院などの外出時にホームの前を通られる時には、ぜひ見て頂ければと思います。
ロビー演奏会 3番館 総務 浜野谷 恵
 4月20日(金)、3番館で初めての和太鼓の演奏会が行われました。
 当日、ステージ中央に置かれた1台の和太鼓。その前に立つ男性の筋肉隆々の腕が動くと、迫力ある太鼓の音がロビーに響き渡りました。
 様々なリズムと音の強弱により曲の表情や曲調が変わり、太鼓の前でまるで舞いを踊っているかのような演奏を、入居者皆様、ご家族様も食い入るようにご覧になっていました。
 曲の合間には、軽快なトークで入居者皆様の笑いを誘っていました。
 まさに体中で感じるような大迫力でしたが、演奏終了後に「会場の広さに合わせ、通常の数割程の力でのパフォーマンスだった」と伺い大変驚きました。
お花見ドライブ 3番館 ヘルパー  裕美
 5月2日(水)に、この時期恒例のお花見ドライブに福住小川公園へ行って来ました。
 当日は、曇り空ではありましたが、公園の桜は満開でまさに見頃で、参加された皆様から歓声も出るほどでした。
 到着後は公園の周囲を車でゆっくりと周り、途中桜がよく見える所に車を停めて扉を開け、春の風にも少しあたりながら間近で桜を楽しむ事ができました。
 また、公園の行き帰りでは、桜以外にもこぶしやつつじなどの花も沢山咲いており、春の景色を楽しまれていらっしゃいました。車中では色々な花の話や昔育てた植物などの話で入居者様同士の会話にも花が咲いていらっしゃいました。
ハーモニカ演奏会 3番館 ヘルパー 高橋 裕美
 5月18日(金)3階食堂にて、門田江理様によるハーモニカの演奏会が行われ、入居者皆様、ご家族様の耳に素晴らしい音色を奏でてくださいました。
 童謡や演歌、おなじみのテレビや映画の主題歌など、数々のレパートリーが食堂に響き渡り、皆様真剣に聴き入っていました。
 お一人で吹いているとは思えない抑揚のある演奏は、入居者皆様にとても良い刺激になったのではないかと思います。
 最後は、演奏に合わせて皆様で一緒に「ふるさと」を合唱し、大きな拍手で閉会になりました。
骨密度測定 3番館 作業療法士 三浦 正樹
 日本は世界トップクラスの長寿国ですが、健康寿命と平均寿命の差が大きいことが問題とされており、さまざまな関連要因が報告されています。骨粗鬆症もその一つであることが指摘されており、転倒・骨折がきっかけとなり要介護状態や寝たきりになることで「健康寿命」を短くする危険性があると報告されています。
 3番館機能訓練室では、骨粗鬆症・転倒に対して予防的に関わって行くことも必要であると考え、入居者様の身体の状況を知るという意味で骨密度測定を実施しました。超音波測定器を使用して測定するもので、結果がその場でわかります。
 転倒に対する意識をより高めて頂くために、入居者様と共に結果の確認や歩行時のアドバイス等を行っています。結果の確認では入居者様から「まだ弱ってないから維持しないと」「転んだら折れる可能性もあるから気をつけよう」などの言葉も出ています。入居者様ご自身が身体の状態を理解すること、私達職員も入居者様の身体的特徴を把握することで、より効果的な転倒予防プログラムを立案し提供できると考えています。
  春レクリェーション 中島公園 ケア課 課長代理 野ア 洋平
 5月2日(水)、中島公園の桜も満開で、天候にも恵まれた絶好のお花見日和のなか、春レクリェーションを行いました。
 中島公園には、エゾヤマ桜、しだれ桜、ソメイヨシノと多くの桜がありますが、豊平館前のソメイヨシノの景色には皆様から「ポスターのように綺麗だね」と、感嘆の声が聞かれました。
 また、日本庭園を散策した際には、しだれ桜をご覧頂き、薄紅色の桜の風景に「春を感じるね。」と話されていらっしゃいました。
 その後、園内にあるコンサートホール「キタラ」で休憩した際には「今日はお花見に来られて本当に良かったよ」「昔の中島公園の桜よりも見ごたえがある桜になったね」と、話の花が咲いておりました。
 今年の札幌の桜は、例年より早い開花と満開でしたが、春レクに合わせた満開の桜で、春を感じて頂けたひと時となりました。
バスレクリェーション 中島公園 ヘルパー 角野 友美
 6月13日(水)「札幌の奥座敷」と題して、今年も楽しみにしているバスツアーが行われました。気温が低く小雨で肌寒い天候となりましたが、バスの中では寒さを吹き飛ばす歌声なども聞こえ、元気に出発となりました。
 今回のコースは、定山渓のリゾートスパ「森の謌」でのランチバイキングから始まり、定山渓ダム、さっぽろ湖、最後に八剣山ワイナリーでのお買い物を楽しんでいただく内容でした。
 バイキングでは約80品もの豪華料理に圧巻されながらも、普段より沢山召し上がって楽しまれる姿が見られました。ダムでは、迫力のある放水は見られませんでしたが、さっぽろ湖で外の空気を吸いリフレッシュして過ごしました。
 最後に八剣山ワイナリーにてジャムやワイン等を試飲・試食され、お気に入りのお土産を見つけて帰宅となりました。
 雨の日ならではの霧がかった山々の幻想的な景色もまた新鮮で楽しいバスツアーとなりました。
買い物レクリェーション 中島公園 ヘルパー 山田 久仁子
 去る6月20日(水)、買い物レクリェーションが行われました。
 午前と午後の2回、車で15分のイオン桑園店に買い物へ出かけました。
 車内はわくわくとした会話が続き、お買い物を楽しみにされている雰囲気でした。
 目的地に着くと、お目当ての場所へ向かい、メモを片手にお買い物の始まりです。皆様時を忘れるほど真剣に好きなものを選んでいらっしゃいました。
 一通りの買い物をして満足され、笑顔が見られることをとても嬉しく思いました。
 買い物が気分転換となり、始終会話がはずみ楽しい時間を過ごすことができました。
機能訓練の取り組みについて

中島公園 機能訓練指導員 理学療法士 伊藤 志穂
作業療法士 長 純平 

 現在、中島公園では機能訓練指導員が配置され、集団体操、個別機能訓練が行われております。
 理学療法、作業療法それぞれの特性を生かし、理学療法では基本動作訓練(座る、寝返る、起き上がる、立ち上がる)や応用動作訓練(歩行やバランス)を中心に実施し、作業療法では指先の細かい動きなどの巧緻(こうち)機能訓練、精神活動賦活(ふかつ)訓練、認知機能訓練を実施しています。
 主な1日の流れとしては午前中は集団体操をレベル別に分けて行い、午後は個別機能訓練を実施しています。
 集団体操では、基本的な体を動かす体操や、ボールやお手玉を使用したアクティビティ系の運動も積極的に取り入れ、マンネリ化しがちな集団体操にバリエーションを増やして入居者皆様に楽しんでいただけるよう心掛けています。
 個別機能訓練では、拘縮(こうしゅく)予防のための関節可動域訓練や筋力訓練、歩行訓練の他に小集団での体操や作業活動を行っています。小集団での体操では床にヨガマットを敷いてバランス訓練や体幹筋の筋力強化を行っている他、作業活動ではアクティビティに使うお手玉づくりや季節に合わせた貼り絵、行事に合わせた飾り作りなどを実施し、日々の生活に少しでも楽しみを持ってもらえるよう取り組んでいます。その他、計算問題や間違い探しなどの脳トレを実施し認知症予防、脳の活性化を図っています。
 そして中島公園が近くにあるという利点を活かし、屋外に出る機会の少ない入居者様へのアプローチとして、天気の良い日には屋外での歩行訓練を行ったり、歩行に不安のある方に対しては車椅子に乗って屋外散策をしています。
 入居者皆様の個性やニーズに合わせた内容を提供できるよう心掛けて日々取り組んでいます。
定山渓鉄道 其の二

※上記、昔の写真は札幌市公文書館所蔵

 定山渓の人気が高まるにつれ、定山渓鉄道の利用客は年々増えていった。また、札幌の発展に伴い、木材の運搬量も増えていった。
 1924(大正13)年、小樽新聞が紙上で募集した北海道三景に、利尻、洞爺湖に並び定山渓が選ばれる。定山渓の名は一段と高まり、観楓団体列車には参加者が殺到する状態で、日曜、祝祭日には客車や機関車はフル稼動だったが、機関車が小さく、たくさんの人を運ぶことができなかった。
 1929(昭和4)年、定山渓鉄道の電化工事に着工。この年の秋、汽車に代わり電車が走ったのである。電化第1号には、両運転台の半鋼製2軸ボギー3等電動客車「モハ100形」4両が導入される。汽車が黒煙をもうもうと噴き上げながらあえぎあえぎ登った坂を、この電車は何の苦労もなく高速で登った。
 汽車が2時間15分かかった線路を電車は48分で走り、料金は81銭から65銭と安くなった。さらに車窓を開けても黒煙が入ることもなく、快適な日帰り温泉旅行ができるようになった。
 定山渓が「札幌の奥座敷」と呼ばれるようになったのもこの頃で、さらに定山渓を訪れる人は増える一方となったのである。

くらしの豆知識 -冷凍食品- 1・2番館 看護スタッフ 前田 真澄
 今や一般的になった冷凍食品ですが、昭和40年代に駅で売っていた冷凍みかんを食べた事が懐かしく思い出されます。冷凍食品の普及のみならず、各家庭でもいろいろな食材を冷凍されていると思います。
 今回は、冷凍食品についてのミニ知識をご紹介したいと思います。

保存料が入っていません!

 日本の家庭用冷凍庫の温度はマイナス18度に設定されています。
 この温度では、食中毒・腐敗の原因となる細菌や微生物が繁殖できない為、保存料を使わなくてもかまわないのです。有害さを指摘されている保存料を使用しなくてすむという点では冷凍食品は安全といえるでしょう。
 ちなみに、レトルト食品は高温で加熱した後密封している為こちらも腐敗や菌が繁殖することがなく保存料は使用していません。

冷凍野菜はかなり使える

 収穫したばかりの新鮮な野菜が用いられ、マイナス18度以下で管理されます。風味や栄養価も損なわれにくく、又、旬の時期に適切に冷凍されて管理されたものは、店頭で長期間並べられている生鮮野菜より品質が高いこともあるのです。
 ブロッコリー・人参・小松菜・カボチャ・きのこ類は冷凍すると栄養価がアップします。野菜全般でビタミンCが増加する他に、ビタミンA・B・カルシウムなど必須の栄養素も殆んど失われずに保たれます。

急速冷凍のパワー

 新鮮な食材に比べ冷凍した食材は質が落ちるイメージがありますが、急速冷凍なら栄養価はほとんど変わりません。家庭に於ける冷凍はジワジワと温度が下るため食材にダメージを与えてしまうのですが、業務用冷凍庫はマイナス60度まで温度設定が可能であり、適切な温度管理による急速冷凍なら新鮮なまま速やかに凍るのです。

 日本冷凍食品協会によると、冷凍食品は製造後1年ほどの保存が可能です。賞味期限を過ぎると冷凍やけをおこしたり、解凍してもパサパサ、部分的にベシャベシャになります。
 上手に利用し、健康な食生活に組み入れたいものです。
編集後記

 定山渓鉄道開業時の駅は、白石-豊平-石切山-藤の沢-簾舞-定山渓、と6つしかありませんでした。駅がとても少なかったため、駅がないところでも、乗客が手を上げればところかまわず乗せていたといいます。タクシーみたいですね。
その後、少しずつ駅や停留所を増やし、白石-東札幌-豊平-澄川-慈恵学園-真駒内-緑ヶ丘-石切山-藤の沢-十五島公園-下藤野-東簾舞-簾舞-豊滝-滝の沢-小金湯-一の沢-錦橋-白糸の滝-定山渓、と20にもなり、定山渓への行き来や物資の運搬だけでなく、学生なども利用する、生活に密着した交通機関となりました。