羊ヶ丘だより第85号 2018年4月25日発行
- アイスキャンドルと雪だるま 1・2番館 総務課係長 川南 大士
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北海道の2月といえば、さっぽろ雪まつりと、小樽雪あかりに多くの観光客が訪れます。
それに倣いまして、1・2番館入居者の古川様が毎年心をこめて作り上げていらっしゃる「雪だるま」が札幌ドームとハイツの通りに出現します。雪だるまにはそれぞれ「ダルマ君」「ユキちゃん」、そして、1番小さな可愛い雪だるまは「美春(みはる)ちゃん」と名前が付いているそうです。毎年、入居者皆様からは「雪だるま、かわいいね」という声が聞かれ、通りを歩く人の中には写真を撮られている方々もいらっしゃいます。
また1番館ロータリー付近にバケツで作った氷の中に、暗くなると点灯するセンサーライトを灯しました。氷の中には、バラの花びらを散りばめ、光と花びらの氷の演出で、と考えて作成しました。
来年は、大きなかまくらなどを作って、北海道の長い冬の中、入居者皆様に楽しんで頂ければと考えております。 - 嚥下体操 1・2番館 言語聴覚士 浅石 建二朗
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1・2番館では、今年から、夕食前の時間を使って嚥下体操を開始しました。内容は、基本運動と構音運動に分けられております。
基本運動は、首を上下左右に動かしたり、舌を前後上下左右に動かす事で、嚥下に係わる筋肉や顔の筋肉を付けていく目的で行っております。
構音運動では、「生バナナババロア」といった早口言葉や、「かた・きた・くた・けた・こた」といった無意味語などの言い難い言葉を音読する事で、表情筋や肺活量を鍛え上げる事が出来ます。構音運動を行う事で肺活量が向上しますので、喉に食べ物が引っ掛かった時の排痰が行い易くなります。
夕食前の短い時間ではありますが、皆様が楽しみながら嚥下機能の維持向上に繋がれば幸いに思います。 - ひな飾り 柔道整復師 遠藤 彩加
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3月3日(土)は、ひな祭りでした。1・2番館でも雛人形の飾り付けをしました。
ひな祭りは、女の子の日とされており、雛人形と桃の花を飾ります。雛人形を飾るのは、お雛様に女の子の穢れを移して厄災を身代りに引き受けてもらう為です。桃の花は、「魔除け」や「長寿」のパワーがあり旧暦の3月3日は丁度桃の花が咲く頃だったことからひな祭りに桃の花が飾られるようになったそうです。
今年は、1・2番館のロビーやフロント、健康管理室にもたくさんの雛人形がお目見えしました。その他、職員が作成したお雛様とお内裏様の大きな顔出しパネルも1番館ロビーに飾られていました。車イスの方でも顔をはめられる高さになっており、また金屏風には、職員が梅の花を折り紙で30個程作成した物を貼り付け、ひな飾りの彩りを加えました。
一つ一つ丁寧に作り、とても立派なパネルになったと思います。
今回のひな祭りは入居者皆様のご協力と職員のアイディアで、とても館内が華やかになりました。季節を感じながら、皆様にも楽しんでいただけたと思います。
- シニア吹奏楽団 1・2番館 ヘルパー 蔵光 都美江
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2月12日(月)、1番館ロビーにて「北海道シニア吹奏楽団」によるロビーコンサートが開催されました。
今年も町内会の皆様にも、お越しいただき、入居者皆様と一緒に臨場感あふれるコンサートを楽しんでいただきました。
楽団員の皆様の総勢27名による演奏会は、行進曲「ボギー大佐」から始まり、皆様が馴染みもある「世界に1つだけの花」など、アンコール曲含めて7曲が披露され、とても迫力のある演奏にロビー全体が包まれました。
入居者皆様に馴染みの曲が演奏されると、手拍子や、口ずさむ方もいらっしゃり、演奏者と会場が、さらに一体となり素敵な演奏会となりました。
- アコーディオン演奏会 3番館 ケアマネジャー 水上 夏実
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2月のお誕生会の中で『街角のアコーディオン弾きZEN』様にアコーディオン演奏していただきました。
まるで歌声喫茶のような雰囲気の中、懐メロや唱歌などたくさんの曲が演奏されました。
入居者皆様も大きな声で力いっぱい歌い、心地良さそうな表情を浮かべていたのが印象的でした。
懐かしいアコーディオンの音色を聴きながら、美味しいお食事を召し上がり、皆様ゆったりとした時間を過ごされていました。 - ロビーコンサート 3番館 総務 棧敷 典子
- 去る3月16日(金)、3月のお誕生者様のお祝いをかねてアンサンブルユニット「リンデンバウム」の皆様によるロビーコンサートが行われました。
ピアノとフルートによる演奏に合わせて男女二人の伸びやかな歌声がロビーいっぱいに響き渡り、少人数の演奏とは思えないほどでした。
入居者皆様になじみの深い曲も多く、一緒に口ずさむ方や膝の上で手を動かしリズムを取りながら聞いている方がたくさんおり、演奏終了後にはアンコールの掛け声も出ました。
その後のお誕生会にも熱気が残り「今日はとっても良かったわぁ」と喜びの声をたくさん聞くことができ、入居者皆様と一緒に職員も笑顔になるひと時でした。 - 中庭のバードテーブル 3番館 施設管理 田中 章一
- 3番館には、広い中庭が在ります。そこには、木々が茂っており、野鳥が訪れ、さえずり、時には巣をつくり、雛をかえす光景が見られる事もあります。
そこに、「バードテーブル(鳥の餌台)を設置してみては?」との声をいただき、早速有り合わせの材料ではありますが製作〜設置してみたところ、ヒヨドリやシジュウカラなどの野鳥が餌をついばみ飛び交う姿が頻繁に見られるようになりました。
今後も入居者皆様に野鳥の自然な営みを楽しんでいただきたいと思い、より野鳥達が気兼ねなく訪れることが出来るよう、バードテーブルの増設を検討しています。 - 107歳の入居者様の紹介 3番館 ヘルパー 牧野 一美
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2月10日(土)に、池上フク様が満107歳のお誕生日を迎えられました。北海道では上位50人の中に入る長寿者です。数え年で108歳となられ、茶寿と言う賀の祝年でもあるそうです。
3番館で一番の年長者である池上フク様は、日頃からマイペースでありながらも、物事をはっきりと仰る方です。また、張りのある声で、フクさん節ともいえる歌を聞かせて下さったり、優しい笑顔で私達スタッフを和ませて下さいます。
当日は、スタッフが、準備したケーキや三角帽子等で盛り上げ、食堂兼居間で他の入居者様と一緒に、「おめでとう!」と拍手喝采し、バースデーソングでお祝いしました。少し驚かれながらも、満面の笑顔で「ありがとう」と何度も仰り、賑やかで楽しい午後のひと時を過ごされました。
また来年もその先も、こんな楽しい時間を過ごされるように願いつつ、これからも心の込もったケアをさせていただきたいと思いました。
- 入居者様絵画展示 中島公園 ヘルパー 石川 佳美
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シルバーハイツ中島公園では、入居者様の絵画展示が行われています。
過去に入居者様が描かれた作品を廊下やホール等、様々な場所に飾っています。入居者皆様は、その絵画を見ながら過去の想い出話しや感想を述べ合ったりと思い思いに観覧されています。
作品はどれも素晴らしい物ばかりで、入居者様の新たな一面を見られる良い機会にもなりました。 - 雛祭り飾り付け 中島公園 施設管理 伊藤 鐘和
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2月12日(月)、毎年恒例の雛祭りに向け、雛壇の飾り付けが1階レストランで行われました。
入居者様に飾り付けのお手伝いをして頂き綺麗に出来上がりました。
毎年お手伝いを頂いている入居者様もおり、飾り付けを皆様楽しまれているようです。
夕食の頃には飾り終わった雛飾りを覗き込むようにご覧になられる入居者様を見て、今年も又無事にこうして皆様と一緒に見る事が出来て良かったなと思っております。 - お寿司の日 中島公園 ヘルパー 菅田 理沙
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2月22日(木)の夕食は、お寿司の日でした。
一般棟のレストランにて握り寿司の実演を行い、一般棟・介護棟ともに握りたてのお寿司を提供させて頂きました。
レストランでは、寿司屋をイメージした暖簾やメニューの装飾で、入居者皆様に目でも楽しんで頂けたと思います。
お寿司のネタは、赤エビ・マグロ・帆立・サーモン・きす昆布〆・巻物・いなりの7種をご用意し、他にもすまし汁・湯葉包み・茶碗蒸しをご用意しました。
また、普段のお食事の際は番茶ですが、この日はお寿司に合わせて煎茶を提供しました。
お寿司を召し上がりながら、「美味しいね」、「たまにお寿司だと嬉しいね」、「お茶が煎茶であるところまでこだわっているね」と、会話とお食事をお楽しみ頂けている様子でした。
皆様の笑顔があふれる、素敵な夕食となりました。 - セブンイレブン移動販売 中島公園 総務 三上 ひろ子
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昨年11月下旬より、毎週金曜日にセブンイレブンの移動販売が始まりました。
果物・野菜・お菓子などの食品も豊富で、その他日用品や雑貨も幅広く取り揃えていて皆様楽しみにされています。
今では館内放送の前から開催場所の介護棟一階多目的ホールに向かわれる入居者様も多くいらっしゃいます。
新鮮な果物や野菜などを手に取り品定めをされたり、レンジでの温め料理にもチャレンジされたり、笑顔で楽しまれています。
「嵩張るティッシュやトイレットペーパーが買えて助かります」、「じゃがいも・玉ねぎ等の重い野菜があって便利ね」、「生花があるのね!お仏壇に供えたかったから良かったわ」と皆様それぞれに喜んでご利用頂いています。
来週は〇〇が欲しい、○○○があると便利…等のリクエストにも柔軟に対応してくださる「セブンイレブン移動販売」これからも皆様に楽しんでいただきたいと思います。
- 定山渓鉄道 其の一
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※上記、昔の写真は札幌市公文書館所蔵
1913(大正2)年2月、札幌市内から定山渓温泉への観光客、定山渓からの木材、鉱石や石材の輸送を主な目的として鉄道が計画された。当時、札幌から定山渓へ行くには、馬車鉄道を終点の石山で下車したあとは人馬をたよりに歩くしか方法がなかった。
計画では豊平川左岸を走らせる予定だったが、豊平川の大洪水で堤防が決壊したため、やむを得なく右岸を走らせるルートに変更した。また、ルート変更に伴う資金難もあったが、1918(大正7)年の秋、工事開始からわずか1年半の突貫工事の末、北海道開道50年にふさわしく、札幌市民宿願の定山渓鉄道が開通した。
1918(大正7)年10月17日運行開始。開業当初の列車は1日3往復。料金は81銭。豆機関車と呼ばれた、小さくてあまり力のなかった機関車は、黒煙をもうもうと吐きながら、26人乗り客車2、3輌を連結して、2時間15分で走った。傾斜の少し急な坂にかかると登りきることができず、何回も後退し勢いをつけてから全力走行してようやく登っていた。
利用客は花見や紅葉を肴に酒盛りをして、沿線の風景を楽しみながら定山渓を目指したという。 - すこやか新生活 -ロコモティブシンドローム- 中島公園 看護師 松田 幸子
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日差しも暖かくなり、春の訪れを感じる昨今、外に出たり、身体を動かしたくなりますよね。
北海道の冬は長く、寒さや足元が悪く転倒の不安などから、外出する機会が減り運動不足になりがちです。実際、ひと冬を越す度に「歩けなくなった」「体力・下肢の筋力が落ちた」等といった声が聞かれます。
今回のテーマである『ロコモティブシンドローム(ロコモ)』とは、運動不足による筋力の低下や骨粗しょう症・低栄養が原因で足腰の機能が衰えてしまうことです。ロコモが進行すると介護や寝たきり、認知症になる可能性が高まると言われています。
健康寿命を延ばすためにロコモ対策について説明します。
ロコモ予防に必要なこと
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運動療法
移動機能(立つ・歩く・走る・座る)を維持するため特に足腰を意識した運動やストレッチが効果的です。
例えば椅子などに捕まり
「片脚立ち」
「つま先立ち」
「スクワット」
☆ポイント
- 呼吸は止めない(有酸素運動)
- ゆっくりと痛みを感じない程度
- 勢いや反動をつけない
音楽を聴きながらテレビをみながら出来そうですね。
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食事療法
まずは五大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物・無機質・ビタミン)を毎日バランス良くとりましょう。特に高齢者は淡泊な味を好み肉・卵・乳製品が不足しがちですから骨や筋肉を強くする食事を意識してとりましょう。
☆筋肉を強くする主な食材
魚・肉・卵・大豆・乳製品など
動物性と植物性のタンパク質をバランス良くとる。☆骨を強くする主な食材
牛乳・魚・納豆・青菜や緑黄色野菜など
カルシウムやビタミンD・Kなどをとって転んでも骨折しにくい健康な骨を目指しましょう。
運動と食事の大切さを改めて認識していただけたら幸いです。無理をせず出来ることから早速、始めましょう。 -
運動療法
- 編集後記
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定山渓鉄道の開通が定山渓や札幌の人にとって、今でははかりしれないほど嬉しい出来事だったのが想像できる記録があります。
大正7年10月17日、秋晴れの雲1つない日であった。一番列車は、汽笛一斉蒸気音を響かせながら白石駅を出発した。先頭は、この日のために国鉄から中型機関車。連結された10数輛の客車には、札幌や近郊の名士たちが乗り込んでいた。汽車は、力強い足取りで定山渓へ進んでいった。沿線には付近の住民が日の丸の小旗を振って出迎えた。当時を知る古老は「もくもくと煙を吐き、日の丸を揚げた機関車を見たときは、ただただ涙があふれ出てしょうがなかった」という。
『南区の歩み』より