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シルバーハイツ札幌 羊ヶ丘だより

羊ヶ丘だより第84号 2018年1月25日発行

30周年を迎えて 1・2番館 施設長 川中 誉代
 昭和62年11月1日、シルバーハイツ羊ヶ丘1番館が開設し、おかげ様でこの度、30周年を迎える事ができましたことを心より感謝申し上げます。
 30年前の開設当時は、入居者様の数よりも職員の人数が多かったと言うエピソードを伺っております。
 また、ホーム周辺も様変わりし、地下鉄東豊線の福住駅ができ、目の前には札幌ドームが建設されました。
 現在は約130名の入居者皆様が生活されており、様々なサービスをご利用いただきながら、お元気な状態を長く継続して頂けるように日々、微力ではございますがお手伝いをさせて頂いております。
 今後は30年の実績をもとに常に入居者様の目線で考えながらより良い施設作りを行っていきたいと思っております。
 最後になりますが、入居者皆様とご家族様、また職務に当たる職員の健康と幸せに貢献できるように日々精進して参りたいと思います。
 今後とも引き続き、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い致します。
30周年お食事会 1・2番館 ケア課長 佐藤 早智子

 11月22日(水)、シルバーハイツ羊ヶ丘1・2番館、30周年記念行事と致しまして、JRタワーホテル日航でのお食事会と、1・2番館レストラン味彩にてお祝い膳のお食事会を開催しました。
 JRタワーホテル日航では、札幌市内を一望できる36階の会場で食事を囲みながら、職員・入居者様手作りのくす玉割りで始まり、職員の歌やフラダンス、マツケンサンバの踊りなどを披露させて頂き、最後はシルバーハイツ羊ヶ丘1・2番館の30年の歴史を振り返る映像をご覧頂きながら楽しい時間を皆様と過ごさせて頂きました。
 同時に、館内レストラン味彩では、お祝い膳としてお寿司をメインとしたお膳をご用意させて頂き、テーブルを囲んで笑顔でご歓談されながら召し上がっていただきました。
 職員一同、改めて30年と言う歴史を噛み締めながら、これからも微力ではございますが、皆様の安心・安全で快適な暮らしのお手伝いをさせて頂きたいと思います。
西岡病院医療ソーシャルワーカーによる講話会 1・2番館 ケア課係長 山川 茉希子
 去る10月26日(木)、レストラン味彩にて西岡病院医療ソーシャルワーカーの岡村紀宏様を迎え「人生の最終段階の備え」をテーマに講話会が開催されました。
 もしも、なんらかの病にかかり、自分で意思決定できなくなったら、周りの人にどう対応して欲しいか、入居者様自身がそれぞれイメージしながらシートに記入されていました。人生の最期を考える事は大切だとはわかっていても、具体的に考えたり、話し合ったり、実際に書面で残すことは少ないのが現状だと思います。
 最期まで自分らしく生きるために考える良い機会になったのではないでしょうか。
 私たち職員も、入居者皆様の思いを実現するお手伝いができるように、日々努力していきます。
真栄中学校・合唱部クリスマスコンサート 1・2番館 総務 寺崎 裕貴子
 12月16日(土)、1番館ロビーにおいて「真栄中学校・合唱部クリスマスコンサート」が開催されました。
 軽快な「ピンクレディーメドレー」では、13名の生徒さんが振り付けを披露してくださり、入居者皆様も手拍子をされながら喜ばれていらっしゃいました。
 また「虹と雪のバラード」や「この道」では一緒に口ずさまれていました。
 全11曲が終わるとアンコールの声がかかり、「ふるさと」を歌っていただきました。澄んだ素晴らしい歌声に感動の涙を流される方もおり、クリスマスコンサートはあっという間に終わってしまいました。
 終了時には、生徒の皆様がエレベーター前でお見送りをされると、入居者皆様も手を振りながら笑顔でお部屋へ戻られていました。
作品づくり 3番館 看護スタッフ 金澤 美香
 3番館では冬の作品づくりとしてクリスマス飾りを作成しました。
 日に日に参加者が多くなり、風船や新聞紙・折り紙を貼り付けるなどして、協力し合いながらクリスマス飾りの作成を進めていきました。新聞紙をちぎる動作は指の運動となり、ストレス解消にも繋がります。
 また、ある入居者様は限られた材料を大切に使い、有効活用するための工夫をしていました。細かな事ではありますが、そういった事から皆様の経験の深さや知恵を教えていただいています。
 機能訓練室では、体操・口腔体操・筋トレといった機能訓練・集団体操・アクティビティ等を行っています。今後も入居者皆様の健康維持かつ楽しく過ごしていただけるような内容を提案していきたいと思います。
入居者作品展 3番館 総務 浜野谷 恵
 11月3日(金)の文化の日から1週間、1階ロビーにて、入居者皆様の作品展を開催いたしました。
 今年も、機能訓練の時間や作品づくりの時間を利用して作った貼り絵や、趣味で作られていた編み物・絵画・書、ご入居前に習い事などで作られた物など、たくさんの作品を出展いただきました。
 どの作品もすばらしく、中にはプロ顔負けの作品もあり、ホームに訪れた方々も足を止めて見入ってらっしゃいました。
 入居者皆様もお仲間同士でロビーにいらっしゃり、「この作品は○○さんが作ったんだね」などと会話されながら、楽しそうにご覧いただいている姿が印象的でした。
3番館の年越し 3番館 施設長 鵜入 美津子
 新年あけましておめでとうございます。本年も、新しい年を入居者皆様と迎えることができ、大変嬉しく思っております。
 北海道では、年越し時におせち料理がふるまわれます。本州のかたは驚くようですが、3番館でも北海道の慣習にのっとり、大みそかの夕食が「おせち料理」となっております。中身は、祝い膳一人前で、それに年越しそばがつきます。折詰になっておりますので、お部屋に持ち帰り、おせちを召し上がりながら、紅白を楽しみ、年越しをされる方もいらっしゃいます。
 年が明けて元日は、「新年交礼会」です。「おめでとうございます」と皆様とご唱和し乾杯をさせていただきました。会場方々で、「今年もよろしくお願いします」という明るい声が聞かれ、改めて、新しい1年の始まりを実感する時でもあります。
 今年も、入居者皆様にとって、よりよい1年になることを願っております。
 10月、11月 お誕生会 中島公園 総務 本間 理紗
 11月9日(木)に10月、11月お誕生会が行われました。
 今回はボランティアの門田江里さんをお招きし、復音ハーモニカによる独奏をしていただきました。
 1つの楽器から複数の音が流れるハーモニカの多彩な技法や心に響く演奏を聴き、入居者皆様は大変喜ばれていらっしゃり、最後にハッピーバースデーの曲が会場に響いた時には、笑顔で口ずさむ方もいらっしゃいました。
 御食事は旬の食材を使ったお料理で、視覚や味覚でも季節を感じることができ、楽しまれたご様子でした。
 10月、11月 お誕生会 中島公園 総務 三上 ひろ子
 11月16日(木)に1階レストランにて、一般棟の10月・11月お誕生会が行われました。
 お誕生日を迎えられた入居者様へのお祝い品とお花の贈呈、そして栗やキノコ・銀杏など季節の食材を使ったお食事と柿を模した和菓子のデザートをご用意しました。
 今回の出し物は、北海道コンサドーレ札幌の公式テーマソングや「白い恋人」でお馴染みの石屋製菓、宮文刃物店、ハウス食品などのコマーシャルソングに楽曲を提供している札幌出身の4人組ロックバンド「ナイト デ ライト」の皆様に歌と演奏を披露して頂きました。
 家族愛や雄大な北海道をテーマにしたオリジナル曲はやさしさと温もりを感じる素敵な曲でした。そして、中島みゆきの「糸」、美空ひばりの「愛燦々と」、坂本九の「上を向いて歩こう」の演奏には、入居者皆様が一緒に口ずさみ、手拍子、拍手で参加し、大いに盛り上がりました。
 「今夜で彼らのファンになったわ」、「美味しい食事と素敵な歌で本当に良かった!」、「楽しかった!ありがとう!」と多くの皆様から笑顔とお言葉をいただきました。
  クリスマス会 中島公園 総務 泉澤 由希子
 毎年恒例のクリスマス会が、去る12月14日(木)介護棟で催されました。
 今年の出し物はリンデンバウムの皆様によるフルートと電子ピアノと歌を披露して頂きました。聴く皆様に元気と心の安らぎを与えて頂けた会になりました。
 クリスマスにちなんだ「ジングルベル」「赤鼻のトナカイ」「きよしこの夜」などの曲を披露して下さいました。
 最後は入居者皆様も曲に合わせて「ふるさと」を唄い、あっと言う間に楽しい時間が過ぎました。
 その後は4・6階の食堂にて昼食となり、見た目にも鮮やかな料理にとてもおいしかったとの感想をいただきました。
 12月21日(木)には、一般棟のクリスマス夕食会がレストランで催されました。
 出し物は、入居者の和田様が所属していらっしゃるヤマハ札幌センター声楽クラスの皆様による日本の歌・世界の歌の合唱でした。和田様を含め総勢13名の合唱は迫力があり、綺麗なハーモニーに皆様聞き入っていました。
 リズムに合わせ、鈴を鳴らしながら歌った「ジングルベル」では全員笑顔に満ち、盛り上った所で最後に「ペチカ」を全員で合唱しました。
 料理は鮮やかでクリスマスらしく、チキンは柔らかく箸でほぐれるほどでした。栄養士の手作りのメニュー表が配られ、皆様は「かわいい」と大変喜んでいらっしゃいました。
新春のお慶びを申し上げます 株式会社 シルバーハイツ札幌 代表取締役社長 金子 洋文
 今年もまた新しい年が始まりを迎えましたが、皆様におかれましても健やかにお過ごし下さっていると拝察致します。
 昨年は、日本の政界では小池旋風が吹き、北朝鮮問題に世界が右往左往し、東芝、タカタ、神戸製鋼等の日本を代表する大企業の経営に問題が発覚するなど波乱もありましたが、結果としてはそれぞれの落ち着きどころに落ち着いた印象があります。
 さて、視点を介護業界に移しますと、昨年は大きな再編劇もなく本年に予定されている3年に一度の介護報酬改定を前にした嵐の前の静けさ的な様相を呈しておりました。
 前回3年前の改定は当社に大きな影響を与えるものとなりましたが、枯渇しつつある財政の中、痛みを平等に甘受する必要もあり、皆様のご協力を賜った上での経営努力によって乗り切って参りたいと存じます。
 また、2025年には38万人の働き手が不足するという試算もある介護業界において、介護専門職を志す方のみならず、様々な方々が参加できるような働き方を提案し、共に働いて頂ける仲間を増やす必要がありますが、昨年は「働き方改革」と銘打ち、業務を細分化し役割分担の再定義を行いました。
 そして、できるだけ働きやすい職場環境を構築するため、既に社内制度として行っている職員の誕生祝い、お子様の出産、小学校入学、成人祝いなどに加え、社内サークル活動など様々な取り組みも始めました。
 外国人の方が介護職として日本で働いて頂けるようにするために、一昨年に国会を通過した外国人技能実習制度の介護職への適用が1年以内、つまり昨年の11月に施行するという、業界としては大きな話題もありましたが、詳細な制度設計が未定の部分もあり、各社様子見といった状況です。
 当社としては、将来的な外国人の方々の就労を視野に入れつつも、まずは社内における働き方改革の推進、業務の効率化、職場環境の改善を優先させ、深刻さを増す働き手不足に対応して参りたいと考えております。
 最後になりましたが、今年も皆様が健康的に充実した日々が過ごせますよう祈念致し、新年のご挨拶とさせて頂きます。
すこやか新生活 -たかが便秘 されど便秘- 3番館 看護スタッフ 菅原 環
 快便・快食は、気持ちがいいだけでなく、健康の源です。今回は便秘について詳しく説明します。
 便秘の症状には原因のはっきりしたものと、そうでないものがあります。

原因がはっきりしている便秘

〜腸の器質的な異常が主な原因

  • ●消化器官の病気が原因の便秘
     (器質性便秘)

    大腸癌やクローン病などの病気が原因で腸の構造に異常が起こり、便が通れなくなることで生じるタイプの便秘です。
  • ●内科的な病気が原因の便秘
     
    (症候性便秘)
    糖尿病やパーキンソン病など、内科的な病気の影響で生じるタイプの便秘です。
  • ●お薬の服用が原因の便秘
     (薬剤性便秘)

    服用したお薬の影響で生じるタイプの便秘です。特に高齢者はお薬を服用している場合が多いため、注意が必要です。

原因がはっきりしていない便秘

〜生活習慣やストレスが主な原因

  • ●もっとも一般的な便秘のタイプ
     (機能性便秘)

    偏った食事や運動不足といった生活習慣の乱れやストレスなどにより、腸の働きが低下することで生じるタイプの便秘です。もっとも一般的な便秘のタイプと言われています。
 大腸癌やその他の病気に伴う便秘は、原因となっている病気の治療が優先されますが、それ以外では、生活習慣や食習慣を改めることにより、便秘を解消することが可能です。まずは規則正しい食事をこころがけましょう。
 水分を十分にとることも快便につながります。食物繊維は水分を吸収して便を軟らかくし、便の量をふやしてくれますので、食物繊維の多い野菜や果物、海草類をとることも、おすすめです。
 また、適度な運動は、腸の動きを調整してくれます。ストレッチやマッサージも効果的です。
 そして、毎日トイレに入り排便のための時間をつくるようにしましょう。腸に便がたまっているものの、便意を感じにくくなるタイプの便秘もあるため、まずは毎日トイレに入り、規則正しい排便リズムを作ることが大切です。
 生活習慣や食事を整えることにより、便秘を解消し、気持ち良く1日をスタートしたいものです。